植物ミネラルについて

1.なぜ、「植物ミネラル」なのでしょう

一般に、世の中に出回っている「ミネラル・サプリメント」には、その殆どが化学合成物質であったり、天然水や鉱物、あるいは動物の骨や殻などから採取されたものが多いようです。言うまでもなく、これらは身体に必要な「ミネラルのバランス」に欠け、多量の引用によって弊害が現れる恐れも報道されています。
これに対して、植物から採取されるミネラルの優位性に注目し、「植物ミネラル」「プラント・ミネラル」あるいは「ハーバル・ミネラル」等々、種々の呼び名の植物性サプリメントも販売されています。しかし、それらは生のハーブから得られたものではなく、植物の堆積物や化石などから採取されたり、特定の成分のみを抽出したりしたもので、その有効性に疑問があるものが多いようです。
ニュージーランド在住の虹彩学者で自然治癒療法医の権威であるM.J.マッカモン先生は、「植物のミネラルは、生の、しかも天然あるいは完全有機栽培された“オーガニック・ミネラル”でなければならない」と言う信念で、「そうでなければミネラルの効果はない」と主張しています。50〜60種類といわれる微量ミネラルが含まれているからです。
オーガニックの畑を作るには12年間が必要とされると言われ、先生は30年近い長い年月を掛けて有機栽培を手掛け、ハーブ生薬の研究、開発に取り組んで来ています。
さて、私たちの身体は、酸素、炭素、水素、窒素の主要4元素の他、カルシウム、マグネシュウム、ナトリウムなど7種類の主要ミネラルで全体の99.98%を占めており、あとは「切り捨てても問題なし」と思われていました。ところが、残りの 0.02% を占める60種類に及ぶ微量ミネラルが、重要な役割を果たしている事が最近になって判って来たのです。それは25mプールにゴマ粒1個を入れた量にしか過ぎません。
マッキャモン先生が言うように、この0.02%のミネラルが身体の土台となっているとはにわかには信じ難いのですが、しかしこれだけ栄養過剰な時代でも身体に必要な物質が不足して病気を起こす人々が減らないのは、やはりミネラル不足が原因とも考えられるのではないでしょうか。
アメリカは既にミネラル先進国であり、ミネラルの効果により種々の疾病が治ったという症例が確認されているそうですが、日本では薬事法の規制がありますので、これらが治ると宣伝する事はできません。21世紀はミネラルの世紀とも言われていますが、近代科学による土壌汚染がもたらした産物ということになれば皮肉なことではあります。


2.植物の持つ「良いミネラルの条件」

動物は過去何万年にも亘って、植物連鎖を通して土壌からミネラルを摂取して来ました。土壌から動物が吸収すべき栄養素は、植物にしか効果的に吸い上げることができません。植物から摂取されるミネラルは60種類以上におよび、吸収率が良く、同化作用にも優れ、且つ安全という「良いミネラルの条件」を兼ね備えています。地球上に存在するものの中で極めて質の高いミネラルなのです。
漢方でも西洋医学でも、自然療法の分野においてはバランスの良い植物ミネラルを全ての治療のベースとして用い、薬物の完全同化作用を活用するように工夫されています。
植物から抽出される質の高いミネラルには多くの微量ミネラルを含んでいるので、組織細胞を活性化して免疫力を高め、人間が本来持っている「自然治癒能力」の回復に寄与します。良質でバランスの良く取れた植物ミネラル群によって組織や細胞が活性化されてはじめて、各種の栄養剤や美容剤等が有効に働きます。
自然界とは本来そのように設計されているのです。
巷に溢れるおびただしい数の医薬品も、人類の歴史からするとたかだか200〜300年の期間に過ぎません。動物は何千何万年もの間、あらゆる病気を植物に頼ってきたのです。犬や猫も具合が悪くなると草を噛むのを見ればお判りになる筈です。


3.私たちの「食の環境」

私達の食材となる野菜を栽培する土壌は、化学肥料や殺虫剤、除草剤などによって今や世界的に汚染が進んでいます。
通常、土壌から植物に吸収されたミネラルは植物が枯れることにより再び土に還元されますが、一度その地で農業が始まるとミネラルを吸収した植物は他の場所に流通され、再び農業地に戻ることが無くなって来たのです。以前75種類以上のミネラル成分を含んでいた農業地のミネラルは現在20種類までに減少してしまいました(最近の地球環境レポートでは、日本の現在の農業地は1920年代と比較すると約80%もミネラルが減少しているとしています)。
加えて、近年益々加工食品が増加し、勢い食品に添加される香料、着色剤、防腐剤、冷凍材などが増えています。こうした添加物の多くは化学的に合成されたものが多く、知らず知らずの内に体内の臓器や血流に蓄積しています。
さらに生活環境の変化として、スプレー品などによる空気汚染、コーヒーなどの嗜好物への添加物なども体内に運び込まれ、堆積しています。また、職場や日常の生活におけるストレスの増加なども、体内に有害物質を発生させたり、蓄積させられたりする要因とも言われます。
私たちを取巻く「食の環境」の変化は、血液を汚染し、血流を不順にして自然治癒能力や美容効果の低下を招き、ひいては体調不良や疾病の引き金となって来ているのです。


4.血液を浄化するミネラル

病気とは、基本的に細胞レベルから始まると考えられています。
細胞に質の良い栄養素を運び、有害物質や老廃物を排出できれば、健康的な組織を作り出すことが出来ると考えられます。
私達の身体を構成している60兆もの細胞のすべてが、血液の流れによって運ばれて来る物質に頼って生きています。自然治癒療法の世界では、アトピーや頭痛、関節炎や血管系の病気そして疲労などの症状は、この血流に問題があると考えられています。
ある種のハーブには、肺や腎臓などの浄化や解毒を司る器官を効果的に働かせる作用があります。これらのハーブには苦味があり、細胞を取り巻いている有機ミネラルや微量元素を豊富に含んでいます。
生薬の世界では昔から「改善のハーブ」として知られており、細胞が最も効率よく必要な栄養素を受取れるように働きます。すなわち、体内毒素や老廃物の濾過、微生物の殺菌、体内に必要な塩分バランスの調整、栄養の吸収、そして血漿成分の正常化などです。
例を挙げましょう。
リン酸ナトリウムは筋肉や関節にとって害となる乳酸や尿酸を中和します。
硫酸ソーダは水分や胆汁などの体液の流れをコントロールします。またリン酸カリウムは脳、神経、筋肉と血液に、また、塩化カリウムは結合組織や胃液に働きかけます。硫酸カリウムと鉄分は酸素を運ぶ役割を、カルシウムは神経、骨、歯、および新しい細胞の構成や結合組織に働きます。
さらに、マグネシウムは脳に、シリカは髪や皮膚、爪の他、栄養の吸収と悪質な老廃物の排出にと言ったように働きかけるのです。
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